吉田羊、舞台「ハムレットQ1」公演に期待も「あと1か月稽古したい」

スポーツ報知
プレスコールで熱演をする吉田羊

 女優の吉田羊らが10日、東京・渋谷のPARCOホールで上演する舞台「ハムレットQ1」(訳・松岡和子、演出・森新太郎)の公演を前に、初日前会見に出席した。公演は11日から来月2日まで行われる。

 「オセロ」「マクベス」「リア王」と並ぶシェークスピア四大悲劇の一つ「ハムレット」には3種類の原本があり、「Q1」は疾走感のあるドラマが魅力。父を叔父に毒殺され、復讐(ふくしゅう)の思いを胸に苦悩する王子ハムレットは世界中の演劇ファンに愛されるキャラクターだ。小劇場出身で「私の原点は舞台」と語る吉田が、シェークスピア劇最高峰の難役に挑む。

 主役のハムレット役を演じる吉田は、「ようやく皆さんに観ていただけるというわくわくと、できればあと1か月稽古したい」と複雑な心の内を明かした。緊張感の中にも、明るい雰囲気で進んだという稽古。ハムレットの親友・ホレイショー役の牧島輝が、「舞台セットの斜面を利用して滑り台をした」と明かした。ハムレットの叔父・クローディアス役の吉田栄作は懺悔(ざんげ)シーンでの感情表現を見所にあげ、「吉田(羊)・吉田(栄作)対決を楽しんで」と話すと、場内が笑いに包まれた。

 来場者に向け、吉田羊は「自分や身近な人を投影して、楽しんでみて」と呼びかけた。

 ハムレットの恋人・オフィーリア役の飯豊まりえ、オフィーリアの兄・レアティーズ役の大鶴佐助、ハムレットの母・ガートルード役・広岡由里子も出席した。

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