J1札幌 MF浅野雄也弾で7戦ぶり勝利…最下位脱出しMF宮沢裕樹「次が大事。一歩ずつ進んでいくこと」

スポーツ報知
前半25分、先制点を決めて駆け出す札幌・浅野(カメラ・砂田 秀人)

◆明治安田J1リーグ▽第14節 札幌1―0磐田(15日・札幌ドーム)

 北海道コンサドーレ札幌が7試合ぶりに勝ち点3をつかみ取った。ホーム・磐田戦は前半25分、スルーパスに抜け出したMF浅野雄也(27)が、左足でゴールを決めて先制。終盤は押し込まれる展開となったが、ゴールを割らせず、1―0で勝利。4月6日のホーム・G大阪戦以来となる白星で19位と、最下位から抜け出した。

 札幌が7試合ぶりに笑顔の結末を迎えた。前半25分、スパチョークのスルーパスに浅野が抜け出した。利き足の左でゴール左上に放った弾道が、ネットを揺らした。今季3点目も、前2試合はいずれも引き分け。ようやく勝ち点3につながり、浅野は「ほっとしてます」と破顔し、前回勝った際にMF宮沢裕樹(34)がお立ち台で口にした「やっぱ俺でしょ」を真似、繰り返し、喜びを表した。

 開幕からわずか1勝。6試合勝ちがなく、最下位で迎えた戦い。MF駒井善成(31)は「ここで負けたらほぼほぼ今年は終わりだと思っていた」と言ったように背水の陣で臨み、結果を手にした。それでもミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「1―0で進んで、冷や汗をかきながら勝ったのが今の我々。まだまだチームとしてやらなきゃいけないことはある」と笑顔なく、向上の必要性を説いた。

 劣勢気味に見えた終盤も、宮沢は「相手は蹴ってくるので途中から4バックに変えた。押し込まれているように見えたかもしれないが、想定内のこと」と意に介すことはなかった。降格圏こそ抜けられなかったが、勝ち点は2ケタの11とし最下位からは脱出した。「次が大事。一歩ずつ進んでいくこと」と宮沢。この1勝は反撃へのきっかけとしていく。(砂田 秀人)

 ◆J1札幌◇協定締結 コンサドーレが昨年4月に設立した株式会社まちのミライが、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社と、まちづくりパートナーシップ協定を締結したと15日、発表した。

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