「思い切って…」また新投法!? 37歳ダルビッシュ有が日米通算198勝 次戦VS大谷で200勝王手へ

スポーツ報知
カブス戦に先発し2勝目を挙げたパドレスのダルビッシュ(ロイター)

◆米大リーグ カブス3―6パドレス(6日・米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が6日(日本時間7日)、敵地でのカブス戦に5回を3安打無失点。今季2勝目でメジャー105勝、日米通算198勝目をマークした。

 ダルビッシュがかつての本拠地で試合を支配した。18年から20年まで3年間プレーしたカブスを相手に、5回を83球で得点を許さぬハイパフォーマンスを披露。初回に1死三塁のピンチを迎えるが、ハップを空振り三振、モレルを三ゴロに打ち取り、リズムに乗った。最速は153キロを計測。最遅はカーブの119キロと、34キロの緩急差で幻惑。8種類の球種を操り、ストライク率は75%と制球力も安定した。「前回より力がありましたし、体も元気だった。結果につながって良かった」と振り返った。

 変化を恐れぬベテランの工夫だった。8月に38歳を迎えるが「思い切ってメカニクス(投球フォーム)を変えた。体の強さに比べて球速が出ないことが多かったので、フォームやドリルを見直して、本を読み直したりした」。好調だった22年前半のフォームに近いという。「(いずれ)捕まるだけなので、結果ではなく、自分のレベルを見ておくのは大事」。メジャー13年目。相手の研究を上回る対策を繰り返してきた経験による言葉は説得力がある。

 ルーチンも変更した。試合開始の約3時間前にグラウンドに姿を見せ、軽く体を動かすようにした。「体のどこが張っているかまず確認して、戻ってからのトリートメントで解消して」。試合直前に2度目のウォームアップを行う。スライダーの軌道を打者に見えにくくするため、負傷者リスト(IL)からの復帰戦となった4月30日(同5月1日)のレッズ戦からプレートの三塁側を踏むように変更。現状で満足せず、向上を探る好奇心こそダルの原点だ。

 次回登板は10日(同11日)からのドジャース3連戦中が濃厚だ。今季は2度登板し、大谷とは計5打数1安打。宿敵相手に日米通算200勝に王手をかける。

野球

×