ベルテックス静岡が黒星スタート…最強軍団から前半リード奪うも…B2リーグプレーオフ準々決勝

スポーツ報知
両チーム最多24得点をマークしたベルテックス静岡のハーラー(カメラ・塩沢 武士)

◇B2リーグ プレーオフ準々決勝第1戦 A千葉91ー78ベルテックス静岡(3日・千葉ポートアリーナ)

 ベルテックス静岡がA千葉に78―91で敗れ、2戦先勝方式の初戦を落とした。東地区Vチームに3点リードで前半を折り返したが、第3クオーター(Q)のスタートから連続13失点で逆転を許した。第4Qに一時は5点差まで詰め寄ったが、最後は13点差で黒星スタートとなった。第2戦(15時)は4日に行われる。

 最強軍団を慌てさせた。リーグ最終戦で最後のプレーオフ切符をつかんだベルテックスが、56勝4敗とダントツの成績で東地区優勝したA千葉から前半はリードを奪った。ファクンド・ミュラーHC(50)は「第3Qの最初の2分がよくなかった。ターンオーバーから失点してしまった」と、唇をかんだ。

 気をつけていた第3Qの出だしにつまずいた。約3分間、ベルテが無得点の間に13点を失い、3点リードが逆に、10点差をつけられた。相手のハードなディフェンスに対して、ミスから速攻で失点を重ねた。この日、29歳の誕生日だった新川敬大は「相手のトラップにはまってしまった」と、悔しがった。

 ただ、ズルズルいかなかったのは、第2戦に向けて好材料だった。リバウンドで29―41と競り負け、得意の3点シュート成功率は28・6%と低かったにもかかわらず、第4Qで一時は5点差まで詰め寄っただけに、加納誠也主将(35)は「終盤まで粘れたのは収穫」と、手応えをつかんだ。

 まだまだファイティングポーズは失っていない。加納は「みんなと少しでも試合がやれるように、あした勝ちたい」と雪辱を誓う。A千葉に一矢を報いて、タイに持ち込む。(塩沢 武士)

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