大谷翔平、今季5度目の3安打猛打賞 ドジャース監督の“球団記録”更新8号から勢い止まらず

スポーツ報知
大谷翔平(ロイター)

◆米大リーグ ドジャース―ブレーブス(4日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が4日(日本時間5日)、本拠地・ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場。8点リードの7回2死一塁の第5打席は4番手右腕・スティーブンスの初球を中前打とし、今季5度目の3安打猛打賞となった。

 相手先発は昨季12勝の24歳右腕・エルダー。初対戦の大谷は初回1死の第1打席こそ83・4マイル(約134キロスライダー)で空振り三振に倒れたが、3回先頭の第2打席だった。90・2マイル(約145キロ)直球を右中間席へ運び、自身6試合ぶりの8号ソロ。これまで日本出身の選手で、ド軍在籍時の最多本塁打は日本人の母を持ち、沖縄県で生まれたロバーツ監督の7本となっていたが、並んでいた大谷が抜き去った。

 2点リードの4回1死一、二塁の第3打席では90・3マイル(約145キロ)のシンカーを左前適時打。“監督超え”から一気に自身2試合ぶりのマルチ安打と勢いが止まらなかった。6回1死の第4打席は2番手左腕・リーの前に左飛だったが、左翼・ケリニックがフェンス際まで下がる大きな打球だった。

 この日の試合前の取材では、“球団記録保持者”だったロバーツ監督が「昨日、ギフトをもらったんだ」と大谷からサプライズがあったことを明かした。大谷が6号ソロを放ち、記録に王手をかけた先週のワシントンDCでは「(大谷が)記録を抜いたらポルシェをもらうのはどう?」と記者から問われた指揮官は「それはいい考えだね(笑い)」としていたが、その会話を大谷が聞きつけたのか、サプライズで実現した形だ。しかし、そこは大谷だった。「翔平は小さなポルシェを持ってきてくれたよ」とロバーツ監督。並んだ記念に本物ではなく、ミニカーを贈呈したのだった。

 とはいえ、ドジャース移籍となった昨年12月には背番号「17」を譲ってくれたケリー夫妻にアンバサダー契約を結ぶポルシェをプレゼントしたことが大きな話題となった大谷。新記録達成となれば、本物の高級車がもらえる可能性もあるだろう。ロバーツ監督は「そんなことは誰にも分からない(笑い)」としたが、ホームランの大谷を出迎えた際には満面の笑みでバンザイしていた。

 大谷はここまで33試合で打率3割3分6厘、7本塁打、20打点、7盗塁。試合前の時点で14二塁打、長打率6割1分2厘はリーグでトップとなっていた。8号を放ち、リーグ最多のオズナ(ブレーブス)の9本まで1本差。2年連続の本塁打王も視界に入ってきた。

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