乃木坂46・山下美月、卒業コンサートで涙のち笑顔「じゃあ、私は月に帰ります」5万人の東京ドームで

スポーツ報知
卒業コンサートを行った山下美月(c)乃木坂46LLC

 乃木坂46の山下美月が12日、東京ドームで卒業コンサートを開催した。2016年に3期生として乃木坂46に加入して以降、3曲目でセンターを務めるなどグループを引っ張ってきたエース。5万人を前に目を潤ませながら、アイドル人生の幕を下ろした。

 こらえきれなかった。アンコールで純白のドレスに身をまとって姿を見せた山下は、「卒業を決めたのは自分のはずなのに、本当に寂しいなって思います」と涙を流した。「アイドルとして悔いはない」としつつも、こみ上げる感情には逆らえなかった。

 アイドル生活の集大成となる卒業コンサート。自ら手がけたセットリストで、初めてセンターを務めた「僕は僕を好きになる」や、ソロ曲「夏桜」など全32曲を披露した。会場には5万人が集結し、ペンライトを振りながら山下のアイドル人生最後の雄姿を見届けた。

 ファンへの思いをまっすぐ届けた。「私のことを支えてくださる皆さんがいるから、強くいられることができました」。この日も客席からの「美月!」の声に手を振り返した。これまで浴びてきた声援に「もうダメかもしれないと思っても、ステージに立てばキラキラ踊ることができました」と感謝した。

 16年に3期生として加入して8年。19年には休養も経験するなど、苦しい時間も過ごしてきた。それでも、「アイドルって大変な仕事だと思われるかもしれない。でも、やっぱりアイドルはめちゃくちゃ良い仕事だし、私は好きでした」と胸を張った。

 卒業後は少しの間休養を取るが、芸能活動は継続。11月には映画「六人の嘘つきな大学生」への出演が決まっており、「皆さんが安心して応援してくださる存在でいたいです」と誓った。

 最後にマイクを強く握りしめて言い切った。「生まれ変わっても絶対にアイドルになりたいです」。頬を伝わる涙をぬぐった。ラストの32曲目は「チャンスは平等」。グループ初のディスコソングを楽しく踊った。「じゃあ、私は月に帰ります」。そう言い残すと、輝かしい顔でステージを去った。(松下 大樹)

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