レッドソックス吉田正尚、左親指痛負傷のサード・オピニオン受けていた「手術不要」で3人の医師一致

スポーツ報知
百瀬ストレングス&コンディショニングコーチ(右)と別メニューに取り組む吉田(カメラ・一村 順子)

 左親指痛で負傷者リスト入りしているレッドソックス吉田正尚外野手の復帰が、早くても今月下旬か、場合によっては、6月にずれ込む可能性が出てきた。10日(日本時間11日)、本拠地でのナショナルズ戦の前に、コーラ監督は「手術はしない。これはいいニュースだ。ここから数週間で、彼がどう感じるか、我々は待たなければならない。状態が良くなれば、彼はチームを助けてくれるだろう。タイムテーブルは設けたくない。まず数週間は様子をみて、そこから今後のことを考える」と語った。

 吉田本人は前日9日(同10日)にサード・オピニオンを受けたと明かし、「3人のドクターに診てもらって意見が割れると不安なところでしたが、3人共、ある程度、意見が一緒だった。骨ではなく、奥の方の腱に炎症が起きていて、手術は必要ないと聞いています」と語った。吉田は負傷後、レントゲン検査、MRI検査とチームドクターの診断を受けた後、8日(同9日)に遠征先のアトランタでセカンド・オピニオンを受け、翌9日(10日)に代理人のボラス・コーポレーションの推薦する手の専門医にサード・オピニオンを受けた。

 負傷後、バットを振っていない吉田は左親指部分に固定器具をつけ、完全別メニュー練習。「痛みがなくなるまで負荷を掛けられないが、(患部)周辺が固くならないようにリハビリはしている」。屋外で下半身強化やメディスン・ボールを使ったトレーニングを行った。コーラ監督は数週間様子をみるとしており、打撃練習再開、3Aでのリハビリ出場などを考慮すると、復帰のめどは、早くても今月下旬、場合によっては来月にずれ込む可能性もありそうだ。

 「野球選手に起きるけがだけれど、あまり前例がないというか、珍しいそうです。今は、やれることをやるしかない。でも、概要が見えてきたので、そこは良かったと思います」

 3人の専門医の見解が「手術不要」で一致したのは、不幸中の幸い。吉田は先月28日(同29日)、本拠地でのカブス戦の第2打席で中前打を放った際、衝撃で左手親指の付け根を痛めて交代。1日(同2日)に渡米後初めて負傷者リスト入りした。負傷前の今季の成績は、24試合に出場し、打率2割7分5厘、2本塁打、11打点だった。

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