JFA宮本恒靖会長、三菱重工浦和の女子アジア制覇に「期待に応えてくれるような試合の内容」

スポーツ報知
日本サッカー協会の宮本恒靖新会長

◆女子アジアクラブ選手権 ▽決勝 三菱重工浦和2―1仁川(10日、浦和駒場スタジアム)

 2024―25年シーズンから始まる女子版アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のプレ大会決勝が行われ、三菱重工浦和が仁川(韓国)を下し、クラブ史上初めてアジア女王となった。ミスが絡みで1点を先行されたが、前半のうちになでしこジャパンMF清家貴子(27)とFW島田芽依(22)のゴールで逆転し逃げ切った。

 今大会の決勝は一度は3月下旬にアジアサッカー連盟(AFC)より中止が通知されたが、再考を求める声を受け、4月下旬に開催が決まった。

 試合後に取材に応じた日本サッカー協会の宮本恒靖会長は「試合を成立させるにあたってたくさんの関係者が動いてくれた。(生配信された)YouTubeでもたくさんの人が見てくれていましたし、5000人以上の人が集まって、期待に応えてくれるような試合の内容になったと思います」と、急きょの開催が決まってから実現に奔走した関係者や、平日ナイターにもかかわらず集まったサポーターらに感謝した。

 今回の決勝は浦和が男子のACLで経験豊富だったからこそ、運営面でトラブルなどなくこなせた側面がある。WEリーグの高田春奈チェアは「今回のプレ大会をやるって決まったのもかなり急だったのですが、浦和さんだったからこそ準備がしっかりできたというところはあります。新しく発足したリーグとして学びながらやっているところはある。今回こういう経験をさせていただいたのは、すごくありがたかった。Jリーグにも裏ではいろいろ教えていただいたりとかもしているので、(来季からの)本大会になってからは、しっかりとレベルアップした運営サポートをしていけるようになりたい」と話した。

 中止から約2週間前に一転開催決定と、ドタバタがあっての決勝だった。協会から今回の件についてAFCに対して改めて意見などするかについて、宮本会長は「今回に関してはないです。ただAFCの人と総会でも会ったりするので、『こう思うよとか、こうだよ』ということは、非公式のところでは伝えるものはあるかと思います」と話した。

サッカー

×