大型連休、宇奈月の宿泊13%増 くろべ牧場は24%増 武隈黒部市長が会見

天候にも恵まれ、観光客でにぎわう温泉街=4日、黒部市宇奈月温泉

  ●後半に宿泊施設満室

 黒部市宇奈月温泉のゴールデンウイーク中(4月27日~5月6日)の宿泊客数が前年比13%増の1万2203人となったことが分かった。武隈義一市長が21日の会見で報告した。くろべ牧場は24.3%増の1万117人、おおしまパークゴルフ場は51.1%増の2315人と大きく伸びた。

 GW後半には各宿泊施設ともほぼ満室で、にぎわいを見せた。黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は部分運行ながら訪日客が増え、前年並みの客数を維持した。

 能登半島地震の影響による橋の復旧工事で全線開通が遅れ、猫又駅での折り返し運転となっているトロッコ電車乗降客数は2.2%増の3万1442人だった。道の駅KOKOくろべは6万4305人と前年並みだった。

 北陸新幹線黒部宇奈月温泉駅の5月3日の乗降人数は前年比14.2%減の2794人だった。

 武隈市長は3月の新幹線敦賀延伸を生かし、秋の黒部宇奈月キャニオンルート一般開放や大型観光企画「北陸デスティネーションキャンペーン(DC)」に向け、「北信越各市で広域周遊観光を促す機運が確実に高まっており、連携して具体策に取り組んでいきたい」と述べた。

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