【とやま清流マラソン】県外ランナー6割 北陸新幹線で関西から

津曲睦己さん

 大会にエントリーした413人のうち約6割は富山県外のランナーだった。3月に敦賀市まで延伸開業した北陸新幹線を利用して関西方面から来県した人もいた。

 京都府在住の長谷川正和さん(33)は特急サンダーバードと北陸新幹線を乗り継いで初めて富山を訪れた。フルマラソンの挑戦も今回が初めてで「自然を感じながら走った景色を一生忘れない。また富山に来たい」と顔を輝かせた。

 岡山市の原敬作さん(70)は富山に来るのは4度目で「北陸新幹線で1時間ほど早く来られた。浮いた時間で日本酒や魚を味わい、富山を楽しみたい」と話した。

  ●宮崎から津曲さん

 大会16度目の出場となった津曲(つまがり)睦己さん(68)は、今年も宮崎市から遠路はるばる来訪し、長年交流を続ける大会実行委員会メンバーと旧交を温めた。

 大会前に足にけがを負ったが「能登半島地震の後だからこそ、どうしても出て元気を届けたかった」と出場した。

 大会規定の7時間には間に合わなかったものの「完走」し、ボランティアやランナーから多くの応援を受けた津曲さんは「良い大会だとあらためて感じた。来年は完走したい」と笑顔で語った。

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