災害時に駐車場提供へ 三重県と県警、県遊協が協定締結

【協定を交わした(左から)権田理事長、一見知事、難波本部長=県庁で】

 三重県と県警、県遊技業協同組合は20日、災害時の協力や支援に関する協定を締結した。南海トラフ地震などの大規模災害時、パチンコ店の駐車場を復旧活動の拠点などとして提供する。

 県によると、復旧に必要な資機材の保管場所や一時的な避難所などとして、駐車場を活用する想定。協定では、被災者や帰宅困難者にトイレや水道、非常用電源を提供することも定めた。

 組合が県に協力を申し出たことをきっかけに締結。同様の協定は全国で14県目だが、東海3県では初めて。組合に加盟する77店舗には、計約3万9700台分の駐車場があるという。

 組合の権田清理事長、一見勝之知事、難波正樹本部長が県庁で協定書に署名。権田理事長は「災害時に命を救う手助けができれば。協定を機に業界全体で防災意識を高めたい」と述べた。

 一見知事は「組合から非常にありがたい申し出を頂き、感謝している。他の業界にも広がればと思う」とあいさつ。難波本部長は「迅速な災害警備活動に効果的な協定で心強い」と述べた。

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