鎌倉のオフィス実証棟、脱炭素で高評価 三菱電機が支部賞受賞

三菱電機ZEB関連技術実証棟「SUSTIE」=鎌倉市(同社提供)

 三菱電機(東京都)のZEB関連技術実証棟「SUSTIE(サスティエ)」(鎌倉市大船)が、建築や空調などに関係する学会から高い評価を受けている。脱炭素社会の実現に向けた優れた建築物、建築設備を対象とした「第12回カーボンニュートラル賞関東支部賞」(主催・建築設備技術者協会)をこのほど受賞。省エネルギーと健康性、快適性を両立したオフィスを具体化し、実証された成果を広く発信している点が評価された。

 同棟は4階建て、延べ床面積6千平方メートルの中規模ビルで、合計360キロワットの太陽光発電パネルを建物上に設置。建物で消費する1次エネルギーをプラスマイナスゼロにする「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)」に関連する技術の開発加速を目的に、2020年に完成。中規模オフィスビルとして初めて、最高ランクのZEB認証を取得した。

 SUSTIEは、Sustainability(持続可能性)とEnergyを組み合わせた造語。省エネだけでなく働く環境の付加価値向上を研究、実証していくオフィスを表現している。

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