交番でぼやが発生し、騒然とする現場付近=5日午後8時22分、丹波市柏原町柏原

 JR柏原駅前の兵庫県警丹波署「柏原駅前交番」(丹波市柏原町柏原)で5日夜にあった放火未遂事件で、同署は6日、現住建造物等放火未遂の疑いで、近くに住むパート従業員の女(31)を逮捕した。

 逮捕容疑は5日午後8時ごろ、何らかの方法でペットボトルのような物に点火し、同交番を燃やそうとした疑い。調べに対し、容疑を認め「人間関係に疲れ、現実から逃げたい」などと話している。

 同署によると、交番に設置された防犯カメラ映像などから女が浮上。5日深夜には本人から「交番に火を付けてしまった」と同署に電話があった。

 女は1人暮らし。以前から同交番を訪れたり、同署に電話したりして「人生に疲れた」「誰かに監視されている」などと話すことがあった。直近1カ月にも同様の相談を複数回していたという。

 事件発生直後、現場は多数の消防車やパトカーで一時騒然とした。消防が約10分で消し止め、建物への延焼やけが人はなかった。交番内には熱で溶けたペットボトルのような物があり、中に油とみられる液体が残っていた。