橋にさしかかった地下鉄車両の下を走り抜けるドクターイエロー=神戸市須磨区(正木さん提供)

 地下鉄が新幹線の線路をまたぐ日本唯一の交差ポイントとして知られる神戸市須磨区緑台の陸橋で、同市垂水区の正木真一郎さん(68)が、新幹線検査車両・ドクターイエローと神戸市営地下鉄(北神急行)の車両が交差する瞬間を撮影した。

 このポイントで新幹線と地下鉄車両が交差する瞬間は、昨年6月に本紙記者が撮影に成功したほか、多くの撮影例がある。だが、ドクターイエローは東海道・山陽新幹線で2編成しかなく、走行ダイヤも非公表なため、撮影チャンス自体が極めて少ない。

 定年退職後、鉄道写真が趣味の正木さんはネット上の目撃情報などからドクターイエローの運行時間帯を推測し、3月19日正午過ぎから待ち構えた。午後0時40分ごろ、ドクターイエローが通過。地下鉄との交差は「狙っていなかった」というが、連写した中に地下鉄車両が映り込んでいた。

 正木さんは「写真を確認して自分でも驚いた。今度はもっと地下鉄がきちんと入るよう構図を考えたい」と話した。(森本尚樹)