ひょうご経済プラスTOP 経済 甲子園、エコな球場目指します 照明LED化、売店容器はバイオマス素材 阪神電鉄など

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甲子園、エコな球場目指します 照明LED化、売店容器はバイオマス素材 阪神電鉄など

2021.12.10
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記者発表に出席した秦雅夫・阪神電鉄社長(中央)ら=大阪市北区梅田2、ザ・リッツ・カールトン大阪

記者発表に出席した秦雅夫・阪神電鉄社長(中央)ら=大阪市北区梅田2、ザ・リッツ・カールトン大阪

 阪神電気鉄道は9日、甲子園球場(兵庫県西宮市)での環境保全に向けたプロジェクト「KOSHIEN“eco”Challenge」を発表した。環境に配慮した取り組みの目標を打ち出し、協賛企業とともに環境負荷のさらなる低減を目指す。

 同球場ではこれまで、内野スタンドを覆う銀傘への太陽光発電パネル設置や、雨水の活用などを実施してきた。新プロジェクトでは廃棄物の発生抑制や二酸化炭素(CO2)の削減、再生可能エネルギーの活用などを強化する。

 具体的には、スタジアム照明を発光ダイオード(LED)に転換するほか、2050年までにペットボトルの回収・リサイクル率を100%に引き上げ、売店の容器や包装材の全量をバイオマス素材に変更する。

 プロジェクトには、産業資材販売の帝人フロンティア(大阪市)▽パナソニック▽アサヒ飲料▽包装資材販売のシモジマ(東京)-の4社が協賛する。

 阪神電鉄の秦雅夫社長は「4社の技術やノウハウ、観客の協力で今後も愛される野球場であり続けられるよう社会貢献していきたい」と話した。(赤松沙和)