兵庫県警網干署=姫路市網干区新在家

 兵庫県警網干署は23日、自宅の風呂の湯量を巡って父娘で殴り合ったとして、暴行の疑いで、姫路市に住む大阪府警の元警部補で交番相談員の父親(60)と、同居する会社員の長女(28)を現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は、同日午後8時半ごろ、自宅で父親が長女の顔を平手で1、2回殴り、長女が父親の肩などを複数回拳で殴った疑い。同署の調べに対し、父親は「手が当たったかもしれない。酔っぱらっていてよく覚えていない」と容疑を一部否認し、長女は容疑を認めている。2人にけがはなかった。

 同署によると、父娘は以前から風呂の湯量などを巡って口論になっていたが、長女の「今日は湯量を増やしてやったぞ」という言い方に父親が腹を立て、殴り合いに発展したという。長女が「DV(ドメスティックバイオレンス)をされた」と110番通報した。

 同署は2人がさらなる暴行に及ぶ可能性があるとして逮捕したが、長女は24日未明、父親は同日午後にいずれも釈放した。