私たちは、1日を1つの時間の塊として捉え、その限られた時間枠の中で「今日は充実した日になった」とか「今日は仕事がはかどらなかった」などと考える傾向があります。

しかし、1日をもっと短い時間枠に分割できると考えれば、うまくいかない日が減り、うまくいく日が増えるかもしれません。

時間と戦いながら失敗の記憶が蓄積してがっかりすることが多いなら、1日を4つの時間枠に分割して、その1つ1つが成功の機会に満ちていると考えてみましょう。

1日をバスケの試合のように可視化する

NBAプレーオフを見ていると、すでに負けているように見えても、短時間でかなり取り返せることがわかります

スポーツのたとえは単純すぎるように思えるかもしれませんが、1日には4つの時間枠があると考えると、時間が経過するに連れて軌道に乗って順調に進めるようになります。

作家のGretchen Rubin氏が、このコンセプトを最近のRedditの投稿で、次のように説明しています。

うまくいかない1日だったと感じて「明日は立ち直ろう」と考える代わりに、1日を朝、昼、午後、夜の4つの時間枠のセットとして考えてみましょう。

最初の時間枠でうまくいかなくても、次の時間枠で立ち直れます。つまり失敗を小さく留めることができるのです。

ここでの考え方は、失敗が既定事実であることを受け入れることです。予期せずつまずくことがない人生を歩む人は(あるいはキャリアパスに乗り出す人は)誰もいません。

1日を4つの時間枠に分ける観点からすると、失敗の必然性を当然のものとして、常に次の時間枠があり、そこで挽回するチャンスがあると考えることができます。

言うまでもなく、考え方の方向性をこのように転換するには、かなり勤勉でなければなりません。

本当に成功するには、朝、昼、午後、夜の4つの時間枠に努力を配分して投資する習慣を身に付けなければならないからです。

しかしそれができると、どの時間枠がもっとも重要か、あるいは、もっとも重要性が低いか自分で決めて、適宜ランク付けできるので、自分で決めてコントロールしているという感覚も得られます。

そうなると、重要な作業に手を着けないまま、今日の時間枠の1つを目的もなくウェブをスクロールして過ごしたとしても、1日が丸々無駄になることはありません。

──2021年7月1日の記事を再編集のうえ、再掲しています。

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執筆: 春野ユリ/Source:NBCSports, GRETCHEN RUBIN, reddit