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カメリア・マキの魔女占い

Profile

カメリア・マキ・ダークムーン

『SAVVY』誌では創刊時よりホロスコープを担当。アメリカで魔女学を修め、当時の全米魔女協会より魔女名・Darkmoonを受けた日本人初の魔女。池袋コミュニティカレッジで魔女学の講師を務めた後、現在北海道でカルチャースクール講師、弟子の養成にあたる。著書に『魔女のメッセージ』などがある。

魔女の近況2024.6.5 Update

6月は夏至。1年で一番昼の長い日が近づくと、北の地では一斉に花盛り。短い夏の間に咲いてしまわないと種は保てないので、季節破りの賑やかさ。

 

ヒヤシンスとアイリスと菖蒲、牡丹につつじにマーガレット、間もなくヒマワリとアジサイが一度に咲くという無茶ぶり。誰かが植えて野生化したチューリップの群生まであり、書斎の窓から見えるお向かいの庭は、赤から紫まで、虹色の色とりどり。

 

コンクリートに固められていない地面がまだあちこちに残っているこの地では、植物を育てる大地のエネルギーを感じることのできる場所が普通にあり、それも魔女にはうれしいところ。

 

でも地元には、「雑草や落ち葉の処理が面倒だから、庭はコンクリートを敷いて駐車場にする」のが好ましいと言う人も結構居て、うちの庭は今一面のマーガレットの花で楽しく思っているのに、「あなたの家は雑草だらけだから何とかしなさい」とクレームが入ったりする。

 

「雑草」なん言う名前の花はない。みんな固有の生態と遺伝子を持ち、自然の環境に適応して生まれ、成長している生命に他ならない。よく見ると、その花弁やオシベ、メシベの精巧さは、人の手が真似られないほどとも思える。

 

何を大切なものと思うかは人それぞれだけれど、人の趣味や価値観に土足で踏み込み、自分の意見を押し付ける人ほど厄介なものはない、と思える今日この頃。一輪の忘れな草やタンポポの花にも宇宙を見、生と死と永遠を感じることが人には出来るはずなのだけれど。

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