小森コーポレーションは印刷機専業で国内トップに立つ。国内唯一の紙幣(銀行券)印刷機メーカーとしてのポジションも保持する。昨年、創業100周年の節目を迎えた。紙媒体の電子化などデジタルシフトの加速に伴い、印刷市場が縮小する中、オフセット印刷機を中心とする事業構造からの転換も着実に進めてきた。その同社が4年ぶりとなるM&Aを繰り出した。
小森コーポレーションは4月下旬、米国Bernal(ベルナル、ミシガン州)からロータリーダイツール事業を取得したと発表した...
医療費削減の流れを受けて、厚生労働省が患者負担額を引き上げることになった医薬品がある。皮膚薬の「ヒルロイド」がそれ。この薬を製造・販売しているのがマルホ(大阪市)だ。1915年創業の「百年企業」だが巧みな業務提携とM&Aで成長を続けている。
東陽テクニカがM&A攻勢を強めている。2008年以降は2件だったが、2023年に入ってから4件のM&Aを続けざまに実施した。今期で修了する中期経営計画「TY2024」では「M&Aによる事業拡大」を打ち出しており、アクセルを踏み込んだようだ。
ゼネコン(総合建設会社)準大手の戸田建設がM&Aにアクセルを踏み込んでいる。照準を合わせるのは「海外」と「再エネ」。国内建設市場が縮小に向かう中、成長領域での展開を加速する狙いだ。
ベネッセホールディングスが、MBOで株式を非公開化することになった。通信教育「進研ゼミ」の不振を長期的な視野から打開するため、一般株主の干渉を受けない株式非公開化で事業の立て直しを図る。創業家が自社を買う「ベネッセ最大のM&A」に踏み切る。