今秋、太陽に最接近し肉眼でも尾が見えることが期待されている「紫金山(ツチンシャン)・アトラス彗星(すいせい)」の観望会を鹿児島県薩摩川内市のせんだい宇宙館が開いている。まだ火星より遠い位置にあるが、尾が伸び始めている様子が望遠鏡で確認できる。
同館などによると、紫金山・アトラス彗星は、最も明るい恒星に匹敵する明るさになると予想され、1997年のヘールボップ彗星以来の規模。9月末に太陽に最接近し、10月中旬には日本でも尾を引く姿が見られるのではないかと期待されている。
写真(せんだい宇宙館提供)は16日夜に撮影された。日没後、おとめ座の方向に見え、6月いっぱいは望遠鏡で観察できるという。入館は午後8時半まで。月曜休館。同館=0996(31)4477。