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見逃せない株主優待と配当!おトクに活用、日本株

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値上がり益以外に得られる利益

日本株に投資をするメリットには、株主優待と配当があります。株価が上昇することで得られる値上がり益とは違い、株主優待と配当は株式を所有しているだけで得られる利益です。

お得に活用!株主優待

株主優待は、上場企業が自社製品である商品やサービスなどを株主にプレゼントするものです。その内容は食品、日用品、商品券、金券など、上場企業によってさまざまです。最近は、物価高(インフレ)についてもよくニュースでも取り上げられるようになりましたが、株主優待を利用できるようになれば、株価の値上がりを期待しつつ、普段の生活を今よりお得にできるかもしれません。

5月の株主優待

それでは具体的に、2024年5月の株主優待銘柄について見てみましょう。QUOカード、買物券、カタログ、おこめ券など様々なものがあることが見てとれます。

※東証プライム市場に上場する企業のうち、2024年5月に株主優待を実施する企業を優待獲得に必要な金額が安い順に記載(2024年4月末時点。1単元以上。優待を随時行っている銘柄を除く。)。

配当も色々!高配当株と連続増配株

配当は、企業が稼いだ利益を現金という形で投資家に分配するものです。
配当と聞くと、高配当株を思い起こすことも多いかもしれませんが、年々配当を増加させる企業に着目した連続増配株というカテゴリーも存在します。

企業は、業績が好調であり利益をしっかりと稼げている場合などにおいて、配当を増やすことがあります。これを「増配」といいます。10年以上など長期にわたり、毎年増配が続いている株は「連続増配株」と言われおり、米国でも25年以上連続して増配を行っている上場企業は「配当貴族」と呼ばれることもあります。

高配当株は、株価に対する配当金の割合(配当利回り)が高い銘柄のことであり、3~4%を超えてくると高配当と一般的にはいわれます。高配当株は株価に対して配当がどれほど現在得られるかという点が着目されますが、連続増配株は、企業が配当を増やし続けた長さに着目しているといえるでしょう。

30年以上、連続増配を行っている日本企業

連続増配株について、具体例をみてみましょう。

トイレタリーや化粧品分野における大手企業の花王は、これまで34期連続で増配をしており、連続増配期間が最も長い日本株です。花王は、長期にわたる連続増配の結果、1株当たり配当額が7.1円から150円と20倍超に増加しています。増配が長く続けば、当初投資元本に対する配当利回りが徐々に上昇していくことが期待できそうです。

【花王の配当金推移】

では、高配当株と連続増配株には他にどのような銘柄があるか確認してみましょう。
現在、高配当株や連続増配株に投資することを目的としたETFや投資信託が設定されていますので、それらの3月末時点における組入上位10銘柄を参照してみましょう。

高配当株は?

東証に上場する高配当株関連のETFの中でも純資産総額が大きいNEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信を例に確認してみましょう。組入上位10銘柄には海運業や銀行業の企業が多くみられ、PBRも低めの傾向があります。

【組入上位10銘柄】

出所:東京証券取引所、Bloombergのデータを基に作成。組入上位10銘柄は2024年3月末現在。配当利回り・PBRは4月末現在。

高配当株のETFについて、もっと知りたい方はこちらの記事もぜひご覧ください!
高配当銘柄投資のススメ~運用のプロが認める“好配当”銘柄は?!~

連続増配株は?

10年以上連続して増配する企業から構成される日経連続増配株指数の動きに連動することを目指した投資信託であるiFreeNEXT 日経連続増配株指数(資産成長型/年4回決算型)を例に確認してみましょう。組入上位10銘柄には化学、情報通信業や小売業の企業がみられ、PBRも高めの傾向があります。

【組入上位10銘柄】

出所: iFreeNEXT 日経連続増配株指数(資産成長型/年4回決算型)の月次レポート(2024年3月29日現在)を基に、組入上位10銘柄を記載。配当利回り・PBRはBloombergのデータを基に4月末現在を記載。連続増配年数は各社開示資料等を基に実績ベースで記載。

【ご参考 個別企業の調べ方】

気になる企業があれば、早速調べてみましょう!
東証と同じJPXグループのJPX総研は、生成AIを活用した日本市場の情報発信サービス「JPX Market Explorer」を開始しています。東証に上場する企業のビジネス概要や直近の決算のサマリーを簡単に調べたり、財務状況についての分析や競合他社との比較を行うことができるサービスですので、ぜひご活用ください!

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(東証マネ部!編集部)

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