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最新映画ランキング - 国内映画

2024年6月10日 発表(毎週火曜更新)
2024年6月7日~2024年6月9日に日本国内で上映された映画の観客動員数ランキングはこちら。『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』『帰ってきた あぶない刑事』などがランクイン!(興行通信社調べ)

“音楽”と劇場環境は相性抜群!『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』異例づくめの首位スタートのワケ
“音楽”と劇場環境は相性抜群!『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』異例づくめの首位スタートのワケ
“音楽”と劇場環境は相性抜群!『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』異例づくめの首位スタートのワケ

6月7日から6月9日までの全国映画動員ランキングが発表。芳文社の「まんがタイムきらら MAX」にて連載中のはまじあきの人気4コマ漫画を原作にしたテレビアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を、劇場用2部作として再編集した前編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』(公開中)が、見事に初登場で首位を勝ち取った。
初日から3日間で観客動員数14万113人、興行収入2億1847万円を記録した『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』。本作は、極度の人見知りの高校生“ぼっちちゃん”こと後藤ひとり(声:青山吉能)が、ひょんなことから伊地知虹夏(声:鈴代紗弓)に声を掛けられ“結束バンド”に加入。個性的なメンバーたちと共に成長していく姿を描いた物語だ。 テレビアニメが「劇場総集編」というかたちで上映されるケースはこの10年ほどで急激に増加しているが、概ねそれが制作されるのはテレビ放送時にかなりの人気を集めたものばかり。それでもこうして動員ランキングで首位を飾ることはあまり多くなく、まっさきに思い浮かぶのは「鬼滅の刃」の『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(23)と『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』(22)ぐらいであろう。 たしかにテレビアニメ放送時には大反響を巻き起こしたとはいえ、なかなかに異例な『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』の首位スタート。上映規模で見ても、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(公開中)や『帰ってきた あぶない刑事』(公開中)など、今週の動員ランキングで2位以下におさえた作品の多くがいずれも300館以上で公開されているなか、本作はそれらの半分以下。場合によっては3分の1程度の約130館と中規模である。 しかも先述の「鬼滅の刃」ではテレビ放送が控える次クールの第1話を劇場で先行体験できるというプレミア感があったように、新規要素で集客につなげるのが劇場総集編の通例。ところが今回の『ぼっち・ざ・ろっく!Re:』に関しては、劇中に含まれる新規アニメーション部分は結束バンドの新曲「月並みに輝け」が流れるオープニング映像ぐらい。もちろん作品ファンにとってみれば、それだけで十分すぎるくらい劇場に足を運ぶ動機になるのだが、それ以外が既存の映像で構成され、しかも前後編の前編。これは他にも観客を惹きつけるだけの動機が存在していることは明白だ。 そうなると考えられるのは、この「ぼっち・ざ・ろっく!」という作品に必要不可欠な“音楽”であろう。昨年、劇中の結束バンドのフルアルバムは2023年オリコン「作品別売上数部門 デジタルアルバムランキング」の年間1位、Billboard JAPANの「年間ダウンロードアルバムチャート」1位を獲得するなど、音楽作品として安定した支持を獲得。また『BLUE GIANT』(23)のような成功例からもわかるように、音楽アニメとそれをより良質な音響で楽しめる劇場環境との相性は言わずもがな抜群。 音楽アニメを好む新たなファン層を獲得することにもつながり、近年のヒットアニメ映画の法則にのっとるように既存のファン層やリピーター獲得に欠かせない来場者特典も用意されている。今後どこまで成績を伸ばすことができるのか楽しみであり、8月9日(金)に公開を控える後編『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』でさらに好成績をあげる可能性も高いと見た。 さて、ここからはランキングのほかの作品にも目を向けていこう。前々週はシリーズ最高興収の更新、前週はシリーズ初の観客動員1000万人超えと毎週話題づくめの『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』は、公開9週目にして順位をひとつ上げて2位にランクイン。 週末3日間の成績は動員が11万9000人、興収が1億7000万円とそろそろ落ち着いてきたようにも見えるが、1位の『ぼっち・ざ・ろっく! Re:』との差は決して大きくはない。累計成績は動員1025万人、興収146億円を突破しており、まだ順調にその数字を積み上げている最中だ。 また前週2位だった『帰ってきた あぶない刑事』は週末3日間で動員10万4000人、興収1億4800万円をあげ3位となり、累計成績では興収10億円というヒット映画の基準を突破した模様。そして前週1位に初登場を果たした『マッドマックス:フュリオサ』(公開中)は一気に3ランクダウンの4位となったが、週末3日間で動員8万8000人、興収1億5300万円を記録。累計成績では動員38万人、興収6億円を超えている。 他にも3本の新作タイトルがトップテン入り。7位には「コードギアス」の新作アニメ12話を全4幕に分けて上映する『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』(公開中)が、9位にはヤマシタトモコの人気コミックを新垣結衣と早瀬憩のダブル主演で映画化した『違国日記』(公開中)が初登場。 さらに「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」でバスケットボール男子日本代表が繰り広げた激闘を記録した『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』(公開中)が10位にランクインした。 以下は、1~10位までのランキング(6月7日〜6月9日) 1位『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』 2位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』 3位『帰ってきた あぶない刑事』 4位『マッドマックス:フュリオサ』 5位『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』 6位『映画 からかい上手の高木さん』 7位『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』 8位『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』 9位『違国日記』 10位『BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち』 今週末は、『君の膵臓をたべたい』(17)の月川翔監督が大泉洋を主演に迎え、娘のために人工心臓を作ろうと立ち上がった家族の実話を描いた『ディア・ファミリー』(6月14日公開)、“空想の友だち”と少女の心の交流を描いたファンタジー『ブルー きみは大丈夫』(6月14日公開)などが公開を控えている。 文/久保田 和馬


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