オール佐世保のドキュメンタリー作品 “まちおこしコンビ”制作 地元ラーメン店や朝市に焦点

サセボドキュメンタリーをPRする北村さん(左)と五島さん=佐世保市内

 移住者とUターン者の“まちおこしコンビ”が運営するユーチューブチャンネル「佐世保ベース」で、ドキュメンタリー作品を公開している。長崎県佐世保市のラーメン店と朝市に焦点を当てた2作品で、出演者や音楽など「オール佐世保」で作った。
 制作したのは北村悠樹さん(40)と五島大督さん(41)。北村さんが社長を務める町おこし会社「えびす」の事業の一環で、2人は2019年から佐世保の魅力をバラエティーテイストの動画で発信している。
 ドキュメンタリーは、いつもとは違うトーンで佐世保の景色や人間、空気感を表現したいと、昨年度の同市のふるさと納税特設サイト内クラウドファンディング(CF)を活用して制作。3月末に公開した。
 タイトルは「サセボドキュメンタリー」。2人が監督を務めた約20~30分の2作品。いずれもナレーションやエンディング曲などは同市出身のシンガー・ソングライター、村島佳佑さんが担当した。その他、出演者や支援者など「オール佐世保」で作った。
 五島さんの「case.1 らーめん砦(とりで) ラーメンが繫ぐ絆」は、佐世保発祥で全国展開している「らーめん砦」の創業者、川尻龍二さんの開業に至る経緯や家族の絆に迫るなど心の動きにフォーカス。北村さんの「case.2 朝市の“はじまり”」は、万津町で開かれている朝市の様子や歴史、新しい取り組みなどを臨場感あふれる映像と音で伝えている。
 五島さんは「見た人に何かを感じてもらえるように、きちんと伝えたかった」と言葉に力を込める。北村さんは「5年やってきたからこそ伝えられた佐世保の一面だと思う」と話した。
 本年度もCFを活用してサセボドキュメンタリーを制作する。

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