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単勝90.6倍の馬券を的中させた「ジョッキーエフェクト」とは? 代表的な4パターンを紹介

新進気鋭の予想家「たいしん」氏が駆使する馬券術

 私はかつて競馬雑誌の編集部に所属しており、主に馬券術の本を制作していました。したがって本業は編集であり、予想は専門分野ではありません。  前回の記事で、データを元にアイビスサマーダッシュを予想したのですが、軸にしたファイアダンサーは1番人気で最下位という体たらく……。そこで今回は、注目の若手予想家の「たいしん氏」の力を借りたいと思います。
たいしん氏

馬券術「ジョッキーエフェクト」の考案者である「たいしん」氏

“たいしん”は本名で、その由来は93年の皐月賞馬ナリタタイシン。本家ナリタタイシンより有名になるという野望に燃える気鋭の予想家で、『競馬王』2022年10月号でメディアデビューを果たしています。  今回は、たいしん氏が駆使する馬券術「ジョッキーエフェクト」について、前後編の2回に分けて御本人のインタビューをお届け。たいしん氏はこの馬券術によって、22年ホープフルSで単勝90.6倍を的中させた実績があります。  注目の馬券術をもとに、まずは今注目のジョッキーエフェクト(騎手)についての話を伺いました。

「ジョッキーエフェクト」とは

——自身が考案した「ジョッキーエフェクト」とは、どういった馬券術なのでしょうか。 たいしん:私は「展開・馬・騎手」の3つの要素で予想を展開しています。このうち「展開・馬」は、「スローペースだから前残りを狙う」とか「この馬は時計の掛かる馬場で差すのが得意だ」という具合に、多くの人が予想に活用されているのではないでしょうか。  ただ、その先に「騎手がどう乗るか?」まで分析して予想に反映させている人は少ないように感じたので、その部分に着目して「ジョッキーエフェクト」を編み出しました。  前残りを狙ったとしても、騎手が先行してくれなければ意味がありません。逆に、時計の掛かる馬場で差し馬を狙ったつもりでも、騎手が先行させてしまうこともあります。これでは、その前段でいくら鋭い予想をしたとしても、その努力は水泡に帰してしまいます。良い予想を結果に結びつけるための総仕上げが、この「ジョッキーエフェクト」なのです。
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単勝90.6倍的中したレースを解説
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