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右肘コンディション不良の西武・甲斐野央、2軍戦で復帰後2度目登板 1回無失点も「まだまだ」 松本航の力投には「プレッシャーですよ」

 ◆イースタン・リーグ 西武5―3巨人(17日、カーミニーク)

 右肘のコンディション不良でファームでの調整が続く西武の甲斐野央投手(27)が2点リードの8回に登板し、1イニングを1安打無失点に抑えた。

 4月24日に出場選手登録を抹消された甲斐野は5月14日のイースタン・ロッテ戦で実戦復帰。最速154キロを出して1回無安打無失点に抑えた。この日は最速148キロと調子は上がらず、1死から四球と左前打で1死一、二塁のピンチ。変化球を駆使して後続を二直と三ゴロに打ち取ったが「良い打球も打たれた。まだまだだな」と反省した。

 4月19日の楽天戦で岡島に3ランを打たれた甲斐野は、翌日朝に起きると右肘に違和感があった。「すごく固まっている感じで…。原因が僕自身も分からなくて。さすがに投げられないぐらいだった」。過度な炎症で、次の日からベンチから外れて様子を見ていたが治まらず、抹消に至った。

 右肘は2020年オフに手術した箇所。慎重に判断したことで想定以上に早く復帰できた。「無理してやっていたら、骨折とかそういう可能性も出ていた」と胸をなで下ろす。ただ、それ以上に「すごく申し訳ない。チームもそうですけど、ファンの皆さんが喜んでくれるのが一番なので」と、救援陣のチーム防御率がリーグワーストの5・06と苦戦を強いられている現状に胸を痛めている。

 その中で、同じ兵庫出身で先発ローテーションの一角だった松本航が、11日の楽天戦から中継ぎに一時転向。甲斐野が務めてきた「8回の男」の代役を担い、2試合連続で無失点に抑えた。最速154キロの直球で押し切った投球内容に甲斐野は「すごい球を投げている。プレッシャーですよ」と笑顔。同郷の右腕の奮闘に刺激を受けながら「(1軍に)呼ばれたら行きたいけど、今日みたいな投球では僕が使う側でも大丈夫かな、と思う。状態を上げながらいきたい」と冷静に足元を見つめた。

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末継 智章

末継 智章

記者

1978年生まれ。福岡市出身。 2002年秋入社。初任地の鳥栖支局でサガン鳥栖の経営問題に直面し、運動部を志望する。 2008年北京五輪や2021年東京五輪、2018年サッカーW杯ロシア大会を担当。2020年から東京支社で、五輪競技や西武を中心にどこでも出没。 自称社内一の巨漢で柔道やラグビーをしていたのか聞かれがちですが、小、中、高とバスケ一筋でした。

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