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西武・水上由伸、1年9カ月ぶり勝利 歓喜のウォーターシャワーは「セルフでかけました」 本拠地でのソフトバンク戦に込めた思い

 ◆西武5×―4ソフトバンク(4日、ベルーナドーム)

 西武の水上由伸投手(25)が2022年8月4日のオリックス戦以来、1年9カ月ぶりの白星を挙げた。同点の延長10回に4番手で登板して無失点。直後の攻撃で外崎がサヨナラ打を放ち、白星が転がり込んできた。選手たちが歓喜のウォーターシャワーとしてペットボトルの水を外崎にかける中、水上は「自分にセルフでかけました」とひそかに自ら祝福した。

 4月29日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来、今季11試合目の登板。先頭の川村に四球を与えて焦ったが、「走者を出してからが僕の真骨頂。ここからいかに粘れるか」と1死二塁で代打中村晃を二ゴロに打ち取り、今宮も右飛に仕留めた。

 山川に満塁本塁打を打たれた4月13日以来となる、本拠地でのソフトバンク戦での登板で気持ちが入っていた。「きょうも満員。ファンの皆さんの前で、あんな姿は見せたらいけない」。球速は140キロ台前半にとどまったものの、スライダーとシュートを効果的に使い分けた。

 登板6試合連続の無失点で、山川に打たれた日に13・50まで跳ね上がった防御率は6・00まで下がってきた。「だんだん良い場面で投げられるように」と勝利の方程式入りへ近づいてきている。チームも3連勝と上向きで「ここからじゃないですか」と一緒に右肩上がりに進んでいくつもりだ。

 開幕直後に8回を任されていた甲斐野央が右肘の違和感を訴え、4月24日に出場選手登録を抹消された。親友として早い回復を願いつつ「帰ってきても(方程式での)居場所はないってぐらい言ってやろうかな」。8回の座を固めるぐらいセットアッパーとしての存在感を高めることで、甲斐野の奮起を促していく。(末継智章)

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末継 智章

末継 智章

記者

1978年生まれ。福岡市出身。 2002年秋入社。初任地の鳥栖支局でサガン鳥栖の経営問題に直面し、運動部を志望する。 2008年北京五輪や2021年東京五輪、2018年サッカーW杯ロシア大会を担当。2020年から東京支社で、五輪競技や西武を中心にどこでも出没。 自称社内一の巨漢で柔道やラグビーをしていたのか聞かれがちですが、小、中、高とバスケ一筋でした。

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