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【アナザーショット!】大阪球場跡地はキャナルと縁あり、ソフトバンクファン必見の〝お宝〟も

 福岡ソフトバンクホークスの前身・南海ホークスの本拠地だった大阪球場の跡地(大阪市浪速区)には、複合商業施設「なんばパークス」がそびえ立つ。どんな施設だろう。大阪支社に着任して約1年半。気になって調べてみると、九州を代表するあの商業施設と縁がある事が分かった。

大阪球場跡地に開業したなんばパークス。雰囲気がキャナルシティ博多に似ていると思った(撮影・永田浩)

 なんばパークスは2003年10月、南海電鉄グループが開業。レストランやセレクトショップ、生活雑貨店、シネコンなどが集まる大阪・ミナミのシンボルだ。建物全体が深い渓谷の地層を思わせ、下層部から見上げると谷に立つ感覚に陥る。通りは曲線状にデザインされ、歩を進めるにつれ表情が異なる。雰囲気がどこかキャナルシティ博多と似ている気がした。それもそのはず、両施設とも米国人建築家の故ジョン・ジャーディ氏が設計したのだ。

約500種類の木々や草花が育つ「パークスガーデン」(撮影・永田浩)

 独特なのは、地上から9階まで続き段丘状になっている公園「パークスガーデン」(約1万1500平方メートル)。関西では都市型の屋上庭園として知られ、ヤマボウシやヤマザクラなど約500種類の植物が育ち、四季の移ろいを楽しめる。テーブル、カウンターを備えたエリアや人工芝がある広場なども設けている。南海電鉄によると、コサメビタキやヒヨドリなどの野鳥も羽を休めるという。

なんばパークス2階の通路に埋められた投手板の記念プレート(撮影・永田浩)

 「タカ」の古巣跡地とあってファンの興味をくすぐる〝お宝〟も存在。2階のキャニオンストリートには、南海ホークスのマークが入った本塁と投手プレートの記念モニュメントが埋められている。レンズを向けると、関西の大学に通っていた40年前を思い出した。アルバイト先のテレビ局から譲り受けた入場券を手に南海対西武を観戦、当時の若手右腕・藤本修二が熱投した記憶がよみがえる。緑を基調にしたユニホームがスマートで斬新に感じた。福岡県出身の私は西武を応援していたが、試合終盤になると南海の選手ばかりに視線が向き、終了後はファンになっていた。

なんばパークス2階の通路に埋められたホームベースの記念プレート(撮影・永田浩)

 9階には球団史が分かる「南海ホークスメモリアルギャラリー」(入場無料)が設置されている。故野村克也氏が現役時代に着用した背番号「19」のユニホームとジャージー、南海最後の監督を務めた故杉浦忠氏の同「71」のユニホームなどが並ぶ。

南海ホークスメモリアルギャラリー展示している野村克也氏のユニホームなど(撮影・永田浩)

 なんばパークスは、南海なんば駅に直結し、地下鉄なんば駅や近鉄、阪神、JRの難波駅とも近い。観光などで大阪に来る機会があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか。(永田浩)=随時掲載

南海ホークスメモリアルギャラリーの入口(撮影・永田浩)
南海ホークスメモリアルギャラリーには選手紹介のコーナーもある(撮影・永田浩)

 

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