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ソフトバンク今季のピンクフルデーは球団初の福岡3日間 テーマは「推し活」!担当者に聞く「トイロ」ユニ誕生裏話

 ソフトバンクのイベントの一つ「ピンクフルデー」が、本拠地みずほPayPayドーム福岡で西武を迎え撃つ17日からの3連戦で開催される。従来の「タカガール♡デー」から昨年名称を変更。配布されるレプリカユニホームも人気だ。今季のテーマはズバリ「推し活」。乳がん検診の受診啓発と推進をする「ピンクリボン運動」と合わせて実施するイベントの狙いを、担当者に聞いた。

ピンクフルデーのグッズを前に、取材に応じる上木原さやかさん(左)と八木彩さん

 「最初は女子高校生限定から始まって、2020年には男性にもユニホームをお配りしました。次第にターゲットのお客様が拡大して、2年目はさらなるチャレンジをどうするのか?と考えた時に3日間で実施することになりました」

普段と異なる服装の選手たちがグッズ化された

 初めて福岡で3日間開催することになった経緯を、イベント企画課の八木彩さんは説明する。「今年は3日間連続でご来場されても飽きないような工夫をしました」。グルメやグッズ購入、隣接するBOSS E.ZO FUKUOKAを利用することなどで、普段と異なる服装の選手たちがポーズを決めるステッカーやトレーディングカードが手に入る。球場には「推しロード」と呼ばれるフォトスポットが設置され〝私服姿〟の選手たちのボードが来場者を出迎える。日替わり・先着でピンクリボンラバーダックや初めてドームを訪れる人を対象にした記念バッジ、「最高かよ!」などの応援メッセージが入った紙製ボードもプレゼントされる。

ピンクフルデーのグッズたち

 配布されるユニホームは初日と2日目以降でデザインが異なる。初日はピンクリボンユニホーム(レプリカ)、2日目以降は淡いピンクを基調にしたカラフルなピンクフルユニホームがビジター応援席を除く来場者全員に配られる。後者は「トイロ」と名付けられ、ファンが思い思いのアレンジや個性を楽しめる十人十色の〝自由さ〟を表現した。

ピンクリボンユニホームと記念バッジ

 「トイロ」のデザインを監修、命名したのは、福岡県出身でSNSが人気の美容クリエイター鹿の間さん。ホークスは知っているけど球場には来たことがないという彼女を起用した理由を、ブランド戦略室ディレクターの上木原さやかさんは「一番のターゲットは『若い世代』。まさに私たちがターゲットとしたい方だった」と明かす。

鹿の間さんが監修・命名したユニホーム「トイロ」

 デザインも「ピンク色にすることばかり考えていた」という当初の段階から大きな進化を遂げた。鹿の間さんの「ちょっと青が入った方がいい」という指摘や「ズボンに入れるかもしれないから、タカのイラストは上に置いて欲しい」など実際の着こなしを想定したアドバイスを反映。〝お絵描き風〟な色使いについても納得できるまで何度もサンプルを作製した。鹿の間さんも「メイクやファッション、その日身につけるものでワクワク度は変わってきます。この『トイロ』を着て忘れられない最高の思い出をつくってほしい!」と期待している。

応援ボードを手に上木原さん(左)と八木さん

 年々進化を続けるピンクフルデーは客層も変化している。昨年は16歳から24歳の女性の比率が前年比5ポイントほど上昇するなど、「若い世代」の女性ファンを取り込む成果も見え始めている。いつも応援しているファンも、初めて球場に足を運ぶファンも、誰もがピンク色に染まる3日間。十人十色の「推し選手」の活躍が早くも楽しみになってきた。(佐藤泰輔)

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