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〝嘉弥真2世〟ソフトバンク育成4年目左腕が最速145キロ直球に手応え 師はヤクルト移籍でも…体づくりで筋肉増、2軍で好投

 ◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク3―8広島(26日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの育成4年目、左腕の大城真乃投手(21)が好投した。8回に3番手で登板し、1イニング11球を投げて三者凡退に抑えた。

 井坪をスライダーで三ゴロに打ち取ると、栄枝は外角のスライダーで見逃し三振。最後は井上をチェンジアップで二直に仕留めた。この日の最速は141キロ。「真っすぐでファウルが取れたことで、自信のあるチェンジアップが効いたかなという感じ」と手応えを口にした。

 沖縄・宜野座高から入団。以前はスリークオーターだったが、元ソフトバンクの嘉弥真のフォームを参考に横手投げに変えた。弟子入りし、自主トレを共にしたこともある。「(嘉弥真は)目指すところというか、なりたい選手像」と憧れる。

 その嘉弥真は今季からヤクルトへ。たまたまオフに沖縄に帰省した際に空港で会った。「今年は自主トレは一緒にできそうにないなあ」。大城がこれまでの感謝を伝えるとエールを送られた。

 今オフは福岡県筑後市のファーム施設で自主トレ。体づくりに重点を置き、体重は4キロ増の74キロになり、筋肉量も増えた。球速もこれまでの最速を3キロ更新して145キロまで上がった。今季はファーム非公式戦8試合に登板し防御率0・63(22日現在)と安定。「いつでも2軍で投げられるように、バッターとしっかり勝負できるように準備してきた」。この日、プロに入って初めて2軍で2回目の登板を果たした。

 松山2軍監督も「良かった。今日の投手の中では安定していた。この投球を続けていけば、チャンスも増えていくだろうし、今の調子を続けてほしい」とたたえた。

 大城は「支配下の枠を勝ち取りたい。競争は激しいけど、今日みたいに自分が出せるものを出して、いい結果を続けていきたい」と口元を引き締める。〝嘉弥真2世〟と期待される左腕が飛躍を誓った。

(浜口妙華)

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濱口 妙華

濱口 妙華

記者

福岡県八女市出身。 佐賀総局や熊本総局などで警察や行政を担当。熊本総局では熊本地震の取材に奔走した。 運動部では「タカ番」として日々奮闘中。高校野球と漫画「ハイキュー‼」をこよなく愛す。

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