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 ◆ソフトバンク2x―1日本ハム(7日、みずほペイペイドーム)

 雰囲気はあった。でも、本当によく打った。サヨナラ犠飛を放った周東もだが、その直前の無死一、二塁で中前打でつないだリチャードだ。

 打ちそうな雰囲気を感じ取ったのは延長10回の打席があったからだ。3ボールからの4球目。先頭打者で四球での出塁もちらつく中、リチャードは思い切り打ちに出た。

 この1球はファウルとなり結果的に投飛に倒れたが、一歩も引かなかった攻めの姿勢が延長12回のつなぎの一打につながった気がした。成長を感じさせる打席だった。

 ただ、この日の勝利は投手陣の踏ん張りがあってこその劇勝ではなかったか。8回を1失点、自責0に抑えた先発有原の投球も素晴らしかったし、その後の4イニングを無失点でつないだ中継ぎ陣の奮投は見逃せない。

 オスナ、松本裕、藤井がそれぞれ1回ずつ、いずれも無安打とほぼ完璧な投球でバトンをつなぐと、最後に登板したヘルナンデスも相手打線を無安打に封じ、来日初勝利を手にした。「野手は最後に勝ち越したけど、苦しいところを投手陣がしっかり12回までつないでくれた」。小久保監督も勝因に挙げるほどの高パフォーマンスだった。

 これで中継ぎ陣のチーム防御率は1点台(1.94)に突入した。5日の西武戦からは12回連続無失点と安定感は群を抜く。首位を快走するのも納得だ。(石田泰隆)

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石田 泰隆

石田 泰隆

記者

1978年6月7日生まれ。 福岡県出身 2011年入社。 プロ野球取材歴20年目。 趣味はメジャーリーグの好プレー集(特に遊撃手もの)を動画で見ること。自身も24歳までプレーしていたほどの野球好き。

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