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自民党案「甘い」野党側が一斉批判 野田元首相は岸田首相を追及

2024年5月20日 17:19
自民党案「甘い」野党側が一斉批判 野田元首相は岸田首相を追及
政治資金規正法の改正に向け先週、ようやく自民党は独自案を国会に提出しましたが、野党側は衆議院予算委員会で自民党案は「甘い」と一斉に批判しています。国会記者会館から中継です。

立憲民主党は首相経験者を前面に出し、攻勢を強めています。野田元首相は自民党案について「遅い上に、内容がない」と厳しく批判しました。

立憲民主党・野田元首相「深い反省のもとでこういうことが起こらないようにという案をいち早くまとめて、一番シャープな案をまとめて、ぜひ他党の皆さん、ご理解ご協力くださいというのが筋じゃないですか。一番遅くて一番内容のないものを出す。これ反省がないんじゃないでしょうか」

岸田首相「遅いということであり、また、中身がないというご指摘がありましたが、政治家の責任の強化、透明性の強化等、再発防止に向けて実効的な、この案を提出することができたと考えています」

野田元首相はまた、政党から議員個人に支出され、使い道を公開する義務がない「政策活動費」についても、「自民党が一番このテーマに及び腰だ。顔を洗って出直してこい」と批判しました。

立憲民主党はさらに、岸田首相に対して政策活動費の使い道を全面公開することや自民党が10万円としているパーティー券の公開基準をさらに引き下げるよう求めました。

これに対して、岸田首相は「適切な公開基準が定められることが現実的だ」などと、否定的な考えを示しました。

一方、派閥の裏金問題に関する森元首相への再聴取について、岸田首相は「具体的な関与の確認はできていない」と必要ないとの考えを改めて示しました。