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「危機感を持っている。怖い」全国で相次ぐ「豚熱」に農家などで高まる警戒感 県が消石灰を配布【香川】

2023.09.25

「危機感を持っている。怖い」全国で相次ぐ「豚熱」に農家などで高まる警戒感 県が消石灰を配布【香川】

ブタやイノシシの伝染病、「豚熱」の発生が全国で相次いでいます。香川県では2023年、野生のイノシシ21頭に感染が確認されるなど予断を許さない状況で、県が警戒を強めています。

トラックに積み込まれていく消毒用の消石灰。香川県が9月25日から県内全ての養豚場を対象に配布を始めたものです。豚熱ウイルスの消毒効果があり、農場の敷地や豚舎などにまかれます。

(農家は…)
「非常に危機感を持っている。本当に怖い。見える形で防疫対策がとれるということと、生産者の衛生レベルに対する意識の高揚という点で石灰は効果的」

全国で発生が相次ぐ豚熱。8月には九州で初めて佐賀県の養豚場で発生がしました。香川県でも2023年1月に死んだ野生のイノシシから初めて陽性が確認されて以降、合わせて21頭の感染が分かっています。

豚熱は人にはうつりませんが、ブタやイノシシへの感染力が極めて強く、高い確率で死ぬとされていて、陽性が確認された場合は、確認された農場の全ての豚の殺処分が法律で定められています。

2022年、猛威をふるった鳥インフルエンザでは、香川県内の7つの農場で約20万羽がこの法律に基づき殺処分されました。

(香川県畜産課 大西美弥家畜防疫主幹)
「危機意識を県下の農場で共有し対策を徹底していくしかないと思っているので、豚舎内へのウイルスの侵入を防止する取り組みを続けてほしい」

高まる警戒感。消石灰は、県内各地のJAで合わせて650袋配られる予定です。