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2023.05.05

JR四国元社長、泉雅文さんに春の叙勲 四国新幹線への思いも語る【岡山・香川】

社会の様々な分野で功績があった人に贈られる、春の叙勲の受章者が発表され、岡山で65人、香川で66人が受章しました。

(JR四国元社長 泉雅文さん(相談役))
「身に余る光栄ということに尽きる。人の移動が国とか社会の根幹。そういうことをやらせてもらっているのが魅力」

旭日重光章を受章したのは、JR四国の元社長、泉雅文さんです。泉さんは埼玉県出身で1976年に国鉄に入り、1987年の分割民営化後、常務や専務を経て2010年から6年間、社長を務めました。

在任中は、経済の停滞や競合する高速道路の大幅割引など厳しい環境に直面。ICカード乗車券や四国周遊パスの導入など収益確保に取り組み、現在の観光振興につながる事業を始めました。

(JR四国元社長 泉雅文さん(相談役))
「予讃線の海岸線で観光列車をやれるのではと。JR九州では(観光列車を)頑張ってやっている。ローカル線が少し元気になればいいと思った。思い出深い」

社長を退いた後は四国商工会議所連合会の会長を務め、人の移動という普遍的な価値を担う鉄道会社の使命を感じたといいます。

(JR四国元社長 泉雅文さん(相談役))
「商工会議所をやるようになって、うちは地方創生会社だと感じた。地域と共に生きないとぜんぜんだめというのが基本」

人口減少が加速する中、四国の鉄道のあり方も議論してきた泉さん。赤字路線をどうするか、新幹線がない現状をどうするか、課題が山積する中、後進への期待を語りました。

(JR四国元社長 泉雅文さん(相談役))
「鉄道はあった方がいいなら鉄道でもいいし、鉄道ではなく他の交通機関ならそれでもいいし。ただうちは地域の交通サービスをどうするか考える1人になるべきというのが1つ。四国は高速化が遅れているので、新幹線を含めて高速化は進めるべき。今の構想の4県庁所在地は結べたらいい」