得意の速攻炸裂、17秒で初防衛 11連勝中の新力Baby 春の全島闘牛大会

迫力ある闘牛に見入る観客=12日、うるま市石川多目的ドーム(竹花徹朗撮影)

 【うるま】第120回春の全島闘牛大会は12日、うるま市の石川多目的ドームで開かれた。県内各地から選ばれた20頭が熱戦を繰り広げた。

 県内ナンバーワンを決める重量級優勝旗争奪戦は、11連勝中の王者、新力Baby(980キロ)がチャレンジャーの貴花大獣王(1300キロ)をわずか17秒で破り、初防衛に成功した。

 速攻を得意とする新力Babyは、角合わせの直後に押し込み、一撃で勝利。約300キロの体重差をものともせず王者の強さを見せつけた。

 新力Babyの牛主・平田ひとみさん(33)は「大きい相手だったので心配もあったが、初防衛できて安心した。勝っても負けても短期決戦になると思っていた。いつも通り速攻で勝つことができた」と喜んだ。

 王座空位の中量級優勝旗決定戦は、黒獣王(950キロ)が二代目武捷龍(950キロ)を破り優勝。軽量級優勝旗争奪戦は、しんちゃん(830キロ)が王者の友羽総業覇鬼(850キロ)に勝利し、新王者に輝いた。

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