草月会佐賀県支部の佐田富紅輝支部長(右)と松尾朱華さん=佐賀市の佐賀新聞社

 草月会佐賀県支部(佐田富紅輝支部長)は、年間を通して団結して活動した草月流支部に贈られる「草月優秀支部賞」を初めて受賞した。昨年11月に佐賀市の佐賀城本丸歴史館で開催した「佐賀県支部統合35周年記念いけばな展」で、会員69人が協力して巨大な竹の作品を発表したことが評価された。

 草月会の佐賀県内の支部は1989年に1支部に統合された。2020年に支部統合30周年展を計画したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止になり、35周年を迎えた昨年に記念展を開催した。

 草月流三代目家元・勅使河原宏氏の時代から受け継がれてきた竹の技術と伝えようと、高さ約7メートルの県産の竹約170本を使った作品6点を展示。迫力ある造形空間を生み出した。

 佐田富支部長(70)は「支部全体での取り組みが評価されうれしい。これからも草月流らしい生け花の楽しさを広めたい」と話す。全国49支部の中から7支部が同賞を受けた。(坂本有佐)