佐賀競馬のご当地アイドル「ＵＭＡＴＥＮＡ（ウマテナ）」。１２日の「第５１回佐賀記念」でプレデビューイベントを開く＝佐賀市の佐賀新聞社 画像を拡大する

佐賀競馬のご当地アイドル「ＵＭＡＴＥＮＡ（ウマテナ）」。１２日の「第５１回佐賀記念」でプレデビューイベントを開く＝佐賀市の佐賀新聞社

　鳥栖市の佐賀競馬に、地方競馬初のアイドルグループ「UMATENA（ウマテナ）」が誕生した。「日本一推したい競馬場」を目指してライブやファンとの交流を行い、佐賀の魅力も発信していく。１２日の重賞「第５１回佐賀記念」（Ｊｐｎ３）でプレデビューを飾る。

　佐賀競馬では来場者の若返りが進んでおり、「推し活」ブームにも着目してアイドルグループを結成することにした。２０歳以上を対象にオーディションを実施し、応募した約７０人の中から歌唱力やダンス技術、キャラクター性などが評価された７人がデビューを果たす。グループ名は、佐賀競馬のキャッチコピー「うまてなし」と、戦いをつかさどるギリシャ神話の女神「アテナ」を組み合わせた。

　他グループと兼任する現役アイドルから元アイドル、学生までバラエティーに富んだメンバーがそろった。唯一の佐賀県出身の青木ひまわりさんは、サッカー・Ｊ１サガン鳥栖のガールズユニット「サガンティーナ」経験者。「アイドルは初挑戦だが、（サガンで）培ったものを生かし、笑顔を届けたい」と意気込みを語った。

　競馬については、メンバーのほとんどが「初心者で勉強中」という。リーダーの桜衣かれんさんは「競馬をまだ知らない方も、一緒に学びながらファンになってもらえたら。佐賀競馬も、アイドルも、佐賀も（全国に）広めていきたい」と話した。

　１２日の佐賀記念では、競馬をイメージした振り付けのオリジナル楽曲をお披露目する。４月末に予定する本格デビューに向け、楽曲の数を増やすほか、パフォーマンスに磨きをかけていく。佐賀競馬公式動画サイトや交流サイト（ＳＮＳ）ＣＭ、ラジオなどでも佐賀競馬をアピールしていく。（小島発樹）