鳴戸部屋の力士たちに思い切りぶつかっていく子どもたち=唐津市の体育の森公園

ぶつかり稽古で子どもたちに胸を貸した鳴戸部屋の力士たち=唐津市の体育の森公園

 鳴戸親方(元大関琴欧洲)が率い、十両の欧勝馬らが所属する鳴戸部屋が、12日から始まる大相撲九州場所に向け唐津市浜玉町に宿舎を構えている。10月29日には鳴戸親方が主催に加わる唐津市の相撲大会で、地元など小中学生と交流を深めた。

 鳴戸部屋は九州場所では2017年から、浜玉町を拠点にしている。29日は「第4回鳴戸杯少年相撲大会」が唐津市で開かれ、佐賀、福岡、長崎の15クラブから小中学生約100人が参加した。力士12人が子どもたちの相手をするぶつかり稽古もあり、呼子小6年の向創士朗君は「思いっきり押しても動かなかった。もっと稽古の時間を増やして、将来は力士になりたい」と話していた。

 鳴戸親方は「子どもたちから元気をもらい、うちも頑張らないといけないと思った。けがなく、一人でも多く勝てるように指導したい」と話した。4日午前7時から同10時まで、浜玉相撲場で稽古が公開される。(横田千晶、松田毅)