ゲームでごみの分別を学ぶ園児たち=佐賀市水ケ江

完成した壁画の前で高校生と輪投げを楽しむ園児たち

 佐賀市の龍谷中高と龍谷こども園の子どもたちが、同市水ケ江の空き店舗に壁画アートを制作した。ブティックだった空間に彩りを添えて、国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」を発信する拠点にする。

 龍谷中の生徒たちが2002年に活用案を提案し、所有者である井手解体実業(佐賀市)が協力した。壁画アートは、大きな木の絵の回りに園児たちが粘土の人形や手形を思い思いに付けたりしている。LGBTQ(性的少数者)を説明するイラストもある。

 SDGsをゲーム形式で楽しく学ぶイベントもあった。園児約50人が隠されたごみを可燃物と不燃物に分ける疑似体験を行い、SDGsの17の目標が書かれたメダルを受け取った。江崎和香ちゃん(5)は「いっぱい見つけられて楽しかった。家でも(分別を)手伝ってみる」と笑顔を見せた。

 同高1年の山﨑耀燿さんは「自分たちと同じように(園児らが)LGBTQやごみ問題を考えていることに驚いた」と感想を述べた。(松尾綺子)