子どもたちが考えたメニューを味わう来場者=佐賀市のこころざしのもり

オリジナルのカップラーメンを作るサンポー食品(基山町)のワークショップに参加する子どもたち=佐賀市のこころざしのもり

 子どもたちが思い描いたアイデアメニューを販売するイベント「子どもとつくる たべものがたり」が18、19の両日、佐賀市のこころざしのもりであった。独創的な着想や家族への愛情を込め、5~11歳の子ども10人が考えた「夢メニュー」を県内外の11企業が実際に作り、キッチンカーで提供された。

 佐賀市の野口楓華さん(6)は、最近小麦アレルギーを発症した父親と一緒に食べられるよう米粉の麺を使ったラーメンを企画し、博多ラーメン店の一風堂(福岡県)が採用した。鳥栖市の山下亜嬉歩さん(9)は、豪華な気分で両親に日頃の疲れを癒やしてもらおうと、メロンをトッピングしたブラックモンブランソフトクリームを考案。製造元の竹下製菓(小城市)が協力した。

 佐賀市の美山智陽君(10)が考えた、1尾のチダイを切り分けて焼き魚とフライの両方が楽しめるユニークなメニューを注文した今村寧玖さん(10)=福岡市=は「交互に食べるとおいしい」とアイデアに驚きながら味わっていた。

 イベントはプレスリリース配信などを手がける「PR TIMES」(東京)が飲食店の情報発信を支援するプロジェクトの一環で初めて開き、県が協力した。ワークショップやステージイベントもあり、家族連れでにぎわった。(志垣直哉)