有田陶器市の会場で行われたSAGA2024デモンストレーションスポーツの「皿かぶり競走」=有田町

 有田町の有田陶器市会場で3日、SAGA2024(国民スポーツ、全国障害者スポーツ大会)のデモンストレーションスポーツ「皿かぶり競走」が行われた。頭に素焼きの皿を乗せてゴールを目指す、焼き物の町ならではの競技を、地元の人や観光客が一緒になって楽しんだ。

 皿は直径18センチ、ゴールまでの距離は15メートルで、途中で落とすとアウト。1レース5人で競い、計30レース実施した。参加者はすいすいと進んだり、皿を落として頭を抱えたりといろいろなパフォーマンスを見せ、会場を盛り上げた。

 皿かぶり競走は町内の運動会で古くから楽しまれている「定番スポーツ」。地元から参加して1着になった立林千佳さん(10)は「徒競走は苦手だけど、皿かぶりは得意」と笑顔。デンマークから来日しているヴィオラ・ティエルソンさん(20)は「落とさずにゴールできてほっとしている。新鮮な経験だった」と話した。(青木宏文)