懲戒処分…制限回数を超えて外出した隊員4人 外出証をカラーコピーし増やしていた 熊谷基地が発表、ほかの隊員が情報提供し発覚 4人は入隊1年目

航空自衛隊熊谷基地=埼玉県熊谷市拾六間

 航空自衛隊熊谷基地(埼玉県熊谷市)は16日、外出証を偽造して不正に外出したとして、同基地の第4術科学校に当時入校していた男性隊員4人を停職6~7日の懲戒処分にした、と発表した。

 同基地総務課によると、航空システム通信隊空士長は2023年2月から3月までの間、カラーコピーした外出証2枚を、後輩で航空システム通信隊の20代空士長に譲渡。20代空士長と北部高射群の空士長(20)は譲渡された外出証を使い、自身でカラーコピーして外出証を偽造した中部高射群の20代空士長と3人で、同年5月26日から28日までの間、不正に外出した。中部高射群の20代空士長は、同年6月2日から4日までの間にも不正に外出したという。

 同学校は全国から隊員が一定期間入校し、寮生活をしながら研修を受けている。休日には申請の上、外出証の交付を受けて外出を許可されていた。当時は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出を月2回までに制限。いずれも入隊1年目だった4人は、制限回数を超えて外出するため、偽造した外出証を提示しての無断外出を行っていたという。ほかの隊員からの情報提供で、不正が発覚した。

 同基地司令兼第4術科学校長の秋本康雄空将補は、「所属隊員がこのような事案を起こしたことは誠に遺憾。隊員に対する指導を徹底し、再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントした。

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