俳優・画家の国広富之さんが個展開催 鳥取県米子市 映画出演きっかけに島根、鳥取へ思い入れ

惑星の変遷をイメージした作品を紹介する国広富之さん=米子市角盤町1丁目、JU米子高島屋

大河ドラマなどで活躍する俳優で画家の国広富之さん(71)=東京都=の個展が、米子市角盤町1丁目のJU米子高島屋で開かれている。国広さんが10日、会場を訪れ、来場者と交流した。入場無料。13日まで。

 国広さんは1977年にテレビドラマ「岸辺のアルバム」でデビューし、大河ドラマなどで人気を博した。島根県を舞台にした映画「縁(えにし)~The Bride of Izumo(ザ・ブライド・オブ・イズモ)~」の出演で山陰地方に思い入れを持つようになったという。俳優業の傍ら、20代後半から独学で絵を描き、各地で個展を開いている。

 今回の個展では理論物理学や宇宙の歴史から着想を得て制作したという油彩画約40点を展示した。

 太陽系の惑星の誕生と移り変わりをイメージしたという「エマニュエル・ヴェリコフスキーはかく語りき」や、恋に落ちた人の世界の感じ方をピンクや白の絵の具で描いた「恋したら…的存在」など円や弧を多用した抽象画作品が並ぶ。

 国広さんは「制作のときに絵に練り込んだ魂の波動を感じてもらいたい」と話した。午前10時~午後6時。

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