多彩な“立体絵画” ファン堪能 「深堀隆介展」会期26日まで

 透明樹脂とアクリル絵の具を何層にも重ねて本物そっくりの金魚を描き出す美術家深堀隆介さん(51)=横浜市=の歩みをたどる「深堀隆介展~水面のゆらぎの中へ」(山陽新聞社など主催)の会期は26日まで。会場の岡山シティミュージアム(岡山市北区駅元町)には17日も多くのファンが訪れ、多彩な空間を舞台にした“立体絵画”を堪能していた。

 初期から最新作まで約300点を一堂に展観。代名詞ともいえる木升の「金魚酒」シリーズは、年度別に並べられ、技術の進化を分かりやすく紹介。ビニール袋の中に無数の出目金が泳ぐ「初出荷 出目金」や木製の机の引き出しに群れをなす「方舟(はこぶね)」も、今にも動き出しそうな躍動感で注目を集めていた。

 3回目の入場という女性(45)=岡山市北区=は「絵なのに、本物以上の美しさ、生命力を感じる。スリムで格好良い、お気に入りの1匹ができました」と話していた。

 20日休館。

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