まちづくり「敵は庁内にあり」 日本ハム新本拠地の川村裕樹副市長が宇都宮で講演

講演する川村副市長=16日午後、宇都宮市

 スポーツツーリズムを推進する官民組織「県スポーツコミッション」は16日、宇都宮市内で総会を開いた。北海道北広島市の川村裕樹(かわむらひろき)副市長が市町やプロスポーツ関係者らを前に講演した。

 同市では2023年3月、プロ野球日本ハムの本拠地「エスコンフィールド北海道」が開業。新球場を起点とするまちづくりの推進に向け、川村副市長は庁内議論の在り方の重要性に触れ「役所全てのセクションを当事者にする。関係ないという雰囲気があると話が止まる。まさに『敵は庁内にあり』だ」と指摘した。

 大学移転や宿泊施設建設など球場周辺の再開発は続いているという。川村副市長は「スポーツの価値は教育、福祉など全ての領域に及ぶ。お金や数字では計れない価値が10、20年後に現れる」と強調した。

 このほか、総会では「武道ツーリズム」の推進などを盛り込んだ24年度事業計画案を了承した。

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