シェレンバウム宇都宮店にパン自販機 閉店後に割引き販売でフードロス対策 原材料費回収にも有効

シェレンバウム宇都宮店に設置されたパンの自動販売機=宇都宮市

 洋菓子・パン製造小売業のシェレンバウム(那須塩原市沓掛、鈴木謙允(すずきのりまさ)社長)は、宇都宮市鶴田町の「シェレンバウム宇都宮店」にパンの自動販売機を設置した。閉店後に売れ残ったパンを2〜4割引きで販売し、フードロス削減を目指す。

 消費期限の迫る商品などの自販機販売は、2022年9月から那須塩原市前弥六の洋菓子工場前で開始した。その後同市下永田1丁目の西那須野店にも設置した。

 フードロス対策で始めた自販機販売だったが、その後原材料費や電気代などの高騰が続いたため、原材料費の回収や廃棄費の削減にも有効という。

 宇都宮店の自販機は温度管理ができるロッカーが20個あり、閉店後の午後6時半〜翌朝7時まで稼働する。サンドイッチなどの総菜パンや食パンなどがセットになり、500〜700円で割安に購入できる。

 鈴木社長は「西那須野店などでは閉店を待って並ぶ人もおり、物価高騰の影響を感じる。宇都宮店でもうまく活用してほしい」と呼びかけている。

シェレンバウム宇都宮店に設置された「パンの自販機 ロッカーブレッド」=宇都宮市
シェレンバウム宇都宮店に設置された「パンの自販機 ロッカーブレッド」の案内=宇都宮市
「パンの自販機 ロッカーブレッド」を設置したシェレンバウム宇都宮店=宇都宮市

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