石川佳純さんと平野早矢香さん登場 益子の卓球教室に子どもたち50人 五輪メダリストと夢のラリー

試合形式で子どもたちとプレーする石川さん(奥左)と平野さん(同右)=18日午後2時40分、益子町益子

 卓球女子で2012年ロンドンから五輪3大会連続でメダルを獲得し、昨年現役を引退した石川佳純(いしかわかすみ)さん(31)の卓球教室が18日、益子町総合体育館で行われた。同じくロンドン大会女子団体銀メダリストの平野早矢香(ひらのさやか)さん(39)=鹿沼市出身=もゲスト参加し、地元の子どもたち約50人は卓球界の二大スターと貴重な触れ合いのひとときを過ごした。

 2人は手本を示しながらさまざまなプレーのポイントを解説し、幼児から中学生まで習熟度別に分かれた8グループ全ての台を回った。一人一人の間近で動きを見て、熱心に助言した。

 子どもたちと試合形式で競ったりラリーを楽しんだりする様子に会場中から熱視線が集まった。トークショーでは「チャレンジを続けることが大切」「小さな目標の達成を重ね成長してほしい」と説いた。

 益子卓球ジュニアクラブの小学4年鈴木夏色(すずきなつき)さん(9)は「テレビで見ている通り優しかった。負けそうになるといつも泣いてしまっていたので、2人が言った通り最後まで諦めずボールを見続けてプレーしたい」と目を輝かせた。

 卓球教室は、石川さんが引退後、47都道府県を巡って交流するツアーの一環で実現した。

石川さん(左)と平野さんの見本のプレーに見入る子どもたち=18日午後1時30分、益子町益子

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