お笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志(47)が11日、フジテレビ系「ワイドナショー」に出演し、〝頭髪いじり〟に関する持論を展開した。

 番組では、BPO(放送倫理・番組向上機構)が頭髪の薄い人を揶揄する漫才ネタについての議論を行ったことを紹介。スタジオには漫才賞レース「M-1グランプリ2023」で、〝ハゲネタ〟で決勝に進出したお笑いコンビの「シシガシラ」も出演しトークを展開した。

 その中で田中は、「フジテレビの番組でハゲの人を何人か集めてトークするみたいな時に、始まる前にディレクターさんが来て『すみません、今日ハゲって言えないんですよ…』って」と単語としての使用を禁止されたことを告白。「『薄毛っていう言い方にしてください』って。薄毛の方がリアリティーあるし…」と納得が行かなかったことを明かしスタジオの笑いを誘った。

 さらに田中は、「『薄毛』じゃやっぱりウケないのよ…。『ハゲ』って2文字でスパーンと言うからウケるのに、薄毛って言ったら全部ウケなくなる…」と自身にとっては逆風が吹いていることを説明。

「『ハゲ』の良さってすごく取り回しがきくというか、パッと出てパッとウケるこの手軽さなんで。人類が最初に発見した笑いだと思うんですよ。この取り回しを皆で禁止にしたらちょっと堅苦しくない、って思っちゃう」と熱弁をふるった。

 その上で渦中にある後輩のシシガシラに対しては、「(テレビに出てくるタイミングが)ちょっと遅かった。10年前ならバカ稼ぎできてた。俺大分稼いでたぞ、早めにハゲてたから」と自虐を交えてツッコみ場を盛り上げていた。