伊藤忠商事が6日、公式サイトを更新し、中古車販売大手「ビッグモーター」を買収する契約を結んだと発表。さっそくSNSでは新会社名の予想が始まっている。

 伊藤忠商事は伊藤忠エネクスとジェイ・ウィル・パートナーズとともにビッグモーターの再建可能性を検証し、「その結果、事業再建が可能であり、かつ取組意義があると判断し、本日、関係者間で事業再建に向けた契約を締結いたしました」とした。

 続けて、「会社分割方式により、BMの主要事業を新会社に承継する予定です。今後、所定の条件が充足されたのち、速やかに新会社として再出発を図ります」と方針を示した。

 ビッグモーターは昨年、保険金不正請求疑惑が発覚。保険金を水増し請求するために、ゴルフボールを靴下に入れて車にぶつけてわざと傷つけるという悪質さに世間は仰天した。また、店舗前の街路樹に除草剤をまいて枯らすなどの非常識さもあり客離れが加速。本社が六本木ヒルズから多摩に移転となっていた。

 伊藤忠商事は買収するとなった暁にはビッグモーターという社名を変更することをメディアでほのめかしていた。SNSではさまざまな候補が取り沙汰されている。伊藤忠商事の子会社にファミリーマートがあることから「ファミマモーター」や「ビックリモーター」「スーパービッグモーター」という冗談に加え、「(車関係を扱う伊藤忠グループの)エネクスの名前が入る可能性がある」と真面目な予想もあった。

 ジャニーズ事務所がSMILE―UP.に変更になったことを念頭に、「スマイルモーター」を推す声も。社名変更は負のイメージを拭い去りたい時の常とう手段だが、中身の変化こそ求められている。