新日本プロレス11日大阪大会で同団体ラストマッチを終えたウィル・オスプレイ(30)が、新たなる目標を明かした。

 オスプレイは同大会を最後に新日本マットを離れ、米国・AEWに主戦場を移す。ラストマッチでは因縁深い「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と5対5金網マッチ(オスプレイ&ジェフ・コブ&HENARE&TJP&フランシスコ・アキラVSデビッド・フィンレー&アレックス・コグリン&ゲイブ・キッド&クラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー)で激突した。持ち前の超人的な動きでチームをけん引したが、最後はウォー・ドッグスのラフファイトの前に孤立。フィンレーのオーバーキルを浴び64分5秒の死闘の末に敗れた。

 バックステージでオスプレイは「新日本は私の家族であり、ホームでした」と感謝を口に。さらに本紙の取材に応じたオスプレイは今後の目標として「もちろん(英ロンドンの)ウェンブリー(スタジアム)でAEW世界王座の奪取さ。イギリス人として、母国の聖地で世界最高になるよ」とキッパリ言い切った。

オスプレイ(左から3人目)を見守る(左から)ニューマン、F・アキラ、オーカーン、コブ、TJP
オスプレイ(左から3人目)を見守る(左から)ニューマン、F・アキラ、オーカーン、コブ、TJP

 オスプレイに加えオカダ・カズチカも1月限りで退団。古巣となる新日本は過渡期を迎えることになる。オスプレイは「(海野)翔太、辻(陽太)、(カラム)ニューマンは良いね。彼らは新日本のスタイルを着実に体得し体現している。そして何より若さは最高の武器だよ。名のあるベテラン勢の活躍は大会集客にとってもちろん重要だが、やはりイキのいい若手の台頭、彼らのメインでの活躍がニュージャパンのさらなる成長の鍵になる」とキーマン3人を指名。「若手の活躍はSNSでもっともっと世界に発信すべきだよ。日本のプロレス好きなファンは海外には山ほどいるからね。彼らは熱心なサポーターだから。日本の団体がWWEやAEWのレベルに追いつくのであれば、彼らのSNS戦略を参考にするのもよいね」と助言も送った。

 恩人のオカダも米国マット進出が確実で、WWEとAEWが有力な主戦場候補と目されている。オスプレイは「オカダがどの団体に行こうが俺には関係ない。オカダはオカダだから。彼が活躍すれば新日本の名前も世界に拡散する。素晴らしいことだよ」と力説。自身がAEWを選んだ理由としては「とにかく家族と過ごす時間を最優先に考えたから。実は3団体からオファーがあったのさ。どれも魅力的なオファーだったが、AEWが自分のこれからのライフスタイルに一番合っていた。新日本は時間をかけ俺を大切に育て世界に送り出してくれた。AEWもそれと同じ様な環境と思うよ」と明かしていた。