広島は29日、阪神戦(マツダ)が雨天による中止となり、本拠地の室内練習場で調整を行った。 前日28日は敵地で中日と延長12回のデーゲームを戦い、引き分け。その後の新幹線移動で帰広と、タイトな移動スケジュールだっただけに、新井貴浩監督(47)も「選手にはいい休養に、いい調整の時間にしてもらいたい」と水入りにも前向きだ。

 中止にともない対阪神戦の先発の順番が変更となる。2戦目に先発予定のエース左腕・床田寛樹(29)は当初の予定通り30日に登板し、この日、先発予定の大瀬良大地投手(32)が5月1日の3戦目に回る。

 今季早くも2度目の〝水入り〟となった大瀬良は「ああだこうだ言っても変わらないので。いい準備をして、次の登板に備えたい」と中止決定後はさっそく、2日後となる5月1日へとコンディション作りへと切り替えたという。

 4試合目の先発となる大瀬良には待望の今季初勝利に加え、史上157人目のプロ通算1000奪三振達成への期待もかかる。今季すでに11個を奪い、節目の記録へあと「8」としている右腕は「三振を取るタイプではないので何とも言えないですけど、アウトを積み重ねた結果が、三振という結果で数多く取れれば達成できるでしょうし、そうでなければ、次の登板以降になる。あんまり気にしているところではないけど、いつか達成できればいい」と〝控え目〟に意気込んでいた。